石垣山城について
石垣山城は小田原征伐のために豊臣秀吉が関東に築いた唯一の山城です。
石垣山城という名前の通り城の周りには大きな岩が数多く並んでいます。
秀吉を始めとする武将一行はここから小田原城を見物して持久戦にそなえていました。
墨俣一夜城伝説と並んで有名な秀吉の築いた城ですが、実際にはもっと長い期間をかけて造られた城です。
多くの逸話
石垣山城には秀吉が徳川家康に関東に移るよう伝えた「関東の連れ小便」、
服属を誓った伊達政宗が丸腰の秀吉から刀を預けられたまま陣を案内されたなど様々な逸話が残っています。
アクセス
石垣山城へ行くのに1番困るのが経路です。一番近い早川駅からでも徒歩1時間近くかかります。
そこでオススメするのがうめまる号です。
うめまる号は箱根登山バスが運営しているバスです。
小田原駅、小田原城付近から一夜城へ向かいます。
バスには箱根の街を紹介してくれるバスガイドさん、一夜城到着後は一夜城を案内してくれるガイドさんがいます。
1日フリーパス
うめまる号には買うと1日乗り放題になるフリーパスが設定されています。
一夜城に行く際は必ず利用しましょう。
※運行は土日祝日のみです。
フリーパス売り場
フリーパスの売り場は2箇所です。
・小田原駅東口1番バスのりば
・箱根登山バス小田原駅前案内所
案内所の営業時間
9:00~12:45 / 13:45~18:25(土休日)
フリーパスの値段
値段はおとな500円、こども250円です。
支払いは現金のみです。
時刻表
2021年度の時刻表です。
フリーパスの特典
さらにこのフリーパスを小田原城で使うと天守閣の入場料が割引になります。
割引価格
大人510円→460円 小・中学生200円→180円
その他にも特典があります
HPでご確認を!
城の構造について
石垣
石垣は野面積みという比較的初期の石垣の工法を用いて建てられています。
中でも井戸曲輪と馬屋曲輪の石垣は規模が大きく迫力があります。
馬屋曲輪の石垣は長さ70m、高さは最大6mにもなります。
山城の中でもこれだけの大きさの石垣が現存しているのは珍しいかもしれません。
井戸曲輪は二の丸から階段を降りた場所にあります。
井戸曲輪は石垣と石塁(岩でてきた砦)で巧みにつくられています。
更にこの高さ10mの石塁を使って湧水を貯水できるような構造になっています。
二の丸
馬屋曲輪を通って進むも開けた場所に出ます。
石垣山城の大部分を占める広い場所が二の丸です。
二の丸からは本丸が見えます。
本丸の下には石垣が残っています。
二の丸の真ん中には秀吉の馬印につかわれているひょうたんを模したものがあります。
案内板が所々あるのですが、その上にもひょうたんが乗っています。
二の丸から先へ進むと展望台があり、相模湾と反対の方向を見ることができます。
稲葉氏の菩提寺、春日局の供養塔がある長興山紹太寺が見えます。
春にはきれいなしだれ桜が見えるそうです。
二の丸から井戸曲輪を見下ろすことができる地点からははっきりと小田原城が見えます。
写真では分かりづらいですが、赤丸で囲んだ箇所に小田原城が見えます。
現地でみるともっとわかりやすいです。
本丸
二の丸からさらに上へ登ると本丸があります。
階段がないので足場がかなり悪いので気をつけて登る必要があります。
本丸の展望台からは相模湾と小田原城、天気のいい日には三浦半島の全景が見えます。
本丸の展望台からの眺めです。
曲線状に伸びているのが相模湾です。
その奥に黒く横に伸びているのが三浦半島です。
本丸に祠が1つだけあります。
とても静かな場所でした。
櫓跡
二の丸に少し地面が盛り上がった場所があります。
そこが櫓あとです。現在は周りに大きな岩が残るだけです。
スタンプ設置箇所
スタンプは一夜城の駐車場内にあるトイレの前にあります。
遠目では分かりづらいですが、近づくとちゃんとわかります。
番号は126番です。
番外編 ヨロイヅカファーム
石垣山城がただの山城ではない理由がもう一つあります。
それが非常に美味しいカフェ・レストラン隣接していることです。
一夜城ヨロイヅカファームという名前のカフェ・レストランは畑とお店に分かれています。
カフェ・レストランだけではなく色々な植物が植えられているため色鮮やかでした。
鎧塚シェフの妻で女優の故川島なお美さんの慰霊碑が、花に囲まれて海を見おろすことができる絶景の位置に設置されています。
海と様々な色の花が咲いており景色が非常にいいです。
レストランで注文した待ち時間でこちらを観光している方が多かったです。
特にソフトクリームは珍しい味が多かったですが、とても美味しかったです。
お土産に買ったクッキーも濃厚でこれまで食べたことのないような味でした。
時間に余裕があれば是非どうぞ!